約半年ぶりの発行となった。第18回でも引き続き、東京と台湾の支会記事や東北帝国大学農科大学の記事が掲載された。台湾支会記事では、役員選挙の結果や渡台した新渡戸博士らの歓迎会の開催、東北帝国大学農科大学記事では、教職員数や講座数の増加、新築工事の状況について書かれている。
有島武郎氏が札幌農科大学へ予科教授(英語)として赴任し、その歓迎会が行われた。この年の最大の慶事が「東北帝国大学農科大学記事」として報告される。まず官制の改正では、農科実科の教授定員が12人から14人に助手15人が19人に、大学予科、土木工学科、水産学科教授16人が24人に同助教授7人が12人へ増員された。
また、講座増加として農芸化学2講座が3講座に植物学1講座が2講座となった。 定員、講座増設に伴う施設の新築工事が着手される。本学の大学記念日を6月22日と定め記念式典を行い、その後中島遊園地にて職員、同窓会員による園遊会が開催される。本年度の生徒の募集は、予科、本科4学科の定員250名に対し応募人員は782名で倍率3.12倍となる。