第一回報告から半年後に第二回報告が発行された。第一回報告では、3か月ごとの発行を目標としていたが、半年後の発行となった。以降半年ごとに発行されることがほとんどである。第二回報告で、佐藤昌介が同窓会会長となったことが報告されている。
第二回の会合が7月6日に豊平館で開催され、会食の後の懇談会では出席者からの近況報告として、「各地方への視察での奇事異聞を談話せり」とある。明治半ばの北海道の風物人情はさぞかし興味深いものであろう。写真や記録が無いのが惜しまれる。
佐藤昌介教授が岩村開拓使長官の随行で上川地方へ出張した報告をはじめ、国内外における会員の動向が紹介されている。例えば太田稲造のドイツボン市滞在や本会発足当時から本会の支部組織であった東京支会の会員の動向等があり、物故した会員の報告と弔慰金の贈与がなされている。また、選挙により会長に佐藤昌介教授が選出された。