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札幌本部

2022.04.07

組織あり方検討PTが「学生会員」創設など論議

昨年末設置された当会の「組織のあり方検討プロジェクトチーム(PT)」は4月7日、札幌市内のホテルで第二回会合を開催し、昨年度の総会以来懸案の「学生会員」(仮称)の創設をはじめとする組織全体のあり方の総合的検討を本格的にスタートしました。

会合には松井博和理事長、竹林孝副理事長、総務企画担当理事の橋本博行、久田徳二両氏、母校情報担当理事の岩渕和則、石塚敏両氏、有賀早苗相談役の計7人がメンバーとして出席。白石千晴事務局員もオブザーバーで出席しました。

会合では、竹林副理事長をPTリーダーに、有賀相談役をPT副リーダーに選出。この日は課題に関するあらゆる論点を整理することを主眼として論議しました。竹林リーダーが示した「検討たたき台」に基づき、学生会員創設の意義と目的、学生会員の入会要件、会員になると受けられるサービスの内容など幅広い要素について、情報や意見を交換しました。

同窓会名簿は農学部農学院にとって唯一の「卒業・修了生名簿」であり、一生を通じたつながりの重要なよすがになっています。しかし、「住所不詳」となる卒業・修了生が少なくないことから、これをできるだけ解消し、あらゆる情報交換や交流、つながりの深化といった同窓会活動の基盤を築き直そうというのが最大の眼目です。

当会は現在、卒業・修了時に入会する仕組みになっており、その機会を逸したら連絡がなかなか取れないこともあります。学生会員創設は、学生・院生に現役時代から入会して主体的に参加してもらうことで、より強いつながりを構築しようというのが大きな目的の一つです。学生会員制度を採っている大学や学部は多くあるようです。

当会は、在学生と母校に対して、海外渡航助成や学会開催費助成、新年会や卒業祝賀会の支援、母校の教育研究環境整備や収穫祭開催助成など多彩な支援・サービスを行っています。また、コロナ禍で困難を抱えている学生に対し、会員からのカンパを原資に食料支援や生活費支援、バイト雇用支援も早くから行っています。一昨年からは「さっぽろ農学校リポーター」「さっぽろ農学校サポーター」という、同窓会活動に直接参画する活動も始まりました。

PTはこうした新しい状況が学生と同窓会の距離を縮めていることも踏まえ、学生の会への登録加入率100%化を目指すとの目標も持ちました。

また、今後の議論の中では、学生との意見交換、母校事務部や交友会エルムとの意見交換、他学部の現状などの情報収集といった課題もあることが浮かび上がりました。制度創設には定款改定も必要です。

PTは今後も情報を整理し構想を練り、ある程度の骨格が固まった段階で、組織内の各方面にそれを示して論議を進める見通しです。