札幌本部 2023.10.02 新渡戸記念講演会で内村研究者の大山氏が講演 新渡戸稲造記念講演会が2023年9月30日、「北大ホームカミングデー2023」の一行事として、北海道大学農学部4階大講堂で開催されました。 札幌農学校二期生で後の教授、また国際連盟事務次長などを務めた新渡戸稲造の名前を冠した記念講演会は昨年に続き2回目。北大大学院農学研究院と当会が主催し、北方生物圏フィールド科学センターと(一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(考える会)が共催。道、札幌市はじめ51団体が後援して行われました。 講師は内村鑑三と新渡戸稲造の研究者で北星学園理事長・元恵泉女学園短期大学学長の大山綱夫(おおやま つなお)氏。『内村鑑三•新渡戸稲造•宮部金吾〜青春の志と生涯〜』と題して講演しました。 大山氏は、いずれも札幌農学校二期生の内村鑑三、新渡戸稲造、宮部金吾の生涯について解説し、特に三人の若き日の思い、札幌農学校に息づいた精神について詳しく話しました。また、北海道大学に引き継がれた理念や今後必要とされることについて示唆しました。 会冒頭には、野口伸農学研究院長が主催者を代表して開会挨拶。講演会後半には、大山氏と、昨年の新渡戸記念講演会の講師である藤井茂・一般財団法人新渡戸基金理事長、久田徳二・北大客員教授の3人がパネルディスカッションを行いました。当会と考える会の松井博和理事長が閉会挨拶しました。 会場の席をほぼ埋めた講演参加者は、先人たちの逸話や専門家たちの見方に耳を傾け、当時の熱い空気を感じていました。 (さっぽろ農学校リポーター・安田萌々恵=2年=、写真も)