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札幌本部

2022.04.10

今年の北大入試、大雪などで異例の風景に

今年1月から3月にかけて、北海道大学において大学共通テスト、及び二次試験が実施されました。大雪や交通機関の混乱などにより、例年にない異例の試験風景となりました。

【大学共通テスト】

1月15日と16日、北海道大学で大学入学共通テスト(旧センター試験)が行われました。

全国的には、東京大学で刺傷事件が起きるという痛ましい事件や、世界史Bの問題流出事件などセンセーショナルな出来事が生じた2021年度の大学入学共通テストでした。

北海道大学では、事件というほどではありませんでしたが、幾つかの出来事が生じていました。

まず、1月14日は、前日までの大雪に加えて、当日の大雪も重なり、札幌駅発のJRが21時にはすべて運休になりました。

【運休をお知らせするホワイトボード =1月14日夜】

札幌駅の電光掲示板は真っ暗となり、人の気配が全くありませんでした。

【電光掲示板は真っ暗となり、人の気配もない =1月14日夜】

さらに当日深夜は北海道大学医学部保健学科にて火事が起き、何台もの消防車が出動し、辺りは騒然としていました。

(火事についてはこちらの記事をご参照ください)

https://www.asahi.com/articles/ASQ1H0F6ZQ1GIIPE027.html

そんな前日から慌ただしい様子を見せた大学入学共通テストでしたが、当日は晴れ渡り、大きな問題がなく試験は実施されました。

【二次試験前期】

2月25日と26日には前期試験が行われました。

21日から降り始めた記録的な大雪のため、北海道は空の便も鉄道がストップしました。新千歳空港は22日の発着便の全便が欠航しました。空港自体は23日に復旧しましたが、JRは23日から24日にかけ札幌駅までの列車を運休してしまったため、受験生や観光客約4千人が足止めを食らいました。

24日午前3時から臨時列車を運行し、同日朝には本数を減らして再開されました。

この大雪により移動が難しくなった受験生はたくさんいて、SNSなどでは「受験会場に辿り着けない」という悲壮感漂う投稿を始めとして、「北海道大学、受験会場入りが1.5次試験」や「北大入試ハンター試験と化す」(※1)などと騒がれていました。

(※1:漫画『HUNTER×HUNTER』のハンター試験と同様、応募者が会場に辿り着けずに脱落し、本試験を受けられないということを揶揄した表現)

北海道大学の志願者数は、前年度と比較して増加しており(※2)、受験者にとっては非常に辛い試験となったと思われます。

(※2:前期2021年度5104人、2022年度5409人、後期2021年度3517人、2022年度4107人)

【ヨドバシ前の横断歩道、大雪のため警察による交通整理が行われている =2月23日夜】

【二次試験後期】

3月12日に後期試験が行われました。

前日までに、根雪の一部が融けており、雪に慣れていない道外の受験生には非常に歩きやすい環境となっていました。

大学共通テスト、前期試験とは打って変わって大きな問題もなく、行われました。

【メインストリートの雪は融け、道路が見えている =3月12日】

【農学部までの道も地面が見えている =3月12日】

2021年の北海道大学入試は例年にない様々な出来事が生じました。

しかしながら、試験当日は大きな問題もなく運営が行われ、北海道大学の運営能力の高さを示す結果となりました。

また、これほどの混乱の中、入学を勝ち取った受験生の方々は、非常にタフな学生として北海道大学に入学してくれたことでしょう。

今後の仲間として大きな期待を込めて・・・。

「受験勉強、入試、本当にお疲れさまでした

そして、入学おめでとうございます

これから宜しくお願い致します」

(さっぽろ農学校リポーター・林芳弘=D2=、写真も)