ニュース

札幌本部

2022.07.12

京都洛南高修学旅行生たちが模擬講義受ける

京都府内の著名な進学校の一つ、私立洛南高校の2年生計約140名が7月10、11日の二日間、北海道大学農学部を訪れ、「模擬講義」を受講しました。大講堂を会場に、農学研究院の3人の教員がそれぞれ1講義ずつ、行いました。

「模擬講義」に参加した洛南高校の修学旅行生たち=2022年7月10日

同校の修学旅行の一企画で、道内を5日間で回る旅行のうち、2年生約450名が一部の日程を「北大コース」「ニセココース」「三笠コース」の3コースに分かれてそれぞれの行程に参加しました。さらに、同じ北大コースも日程を二日に分けて、1日が70名ずつになるようにしました。これも新型コロナウイルス感染予防の観点からのプログラム調整です。

講義では副研究院長の久保友彦教授(遺伝子制御学)が農学部全般とテンサイ(ビート)の遺伝について、紹介しました。また当会理事で農学研究院長補佐の石塚敏教授(食品栄養学)がコレストロールを例に、食で病気を防ぐ仕組みを詳しく解説しました。さらに、洛南高校OBの桂真也助教(流域砂防学)が土砂災害のメカニズムについて話しました。久保教授は20分、石塚教授と桂助教はそれぞれ40分間の講義で、二日目は生徒が入れ替わり同様の講義となりました。

受講した高校生の一人は「大学の最先端の研究の話はとても面白く、わくわくしました」と話していました。

講義を行う洛南高校OBの桂先生=同

北大は全国各地の高校に「北大」をPRするためプログラムを実施し、8月の夏休みには「オープンキャンパス」を催すなど、高校生たちに「今の北大」を伝えて、意欲ある高校生の獲得に努力してきました。

「病気にならない食を目指す農学、病気を治す医学」という石塚先生の話に、「普段から医学部と交流があるのですか?」と質問する高校生(起立の男子)=同

農学部は独自に、修学旅行生たちを受け入れて、農学の幅広く深い世界を紹介したり、北大キャンパスの素晴らしさに触れてもらったりする取り組みを、旅行エージェントと連携して展開してきました。その始まりが2018年5月の横浜市立横浜吉田中学校の修学旅行生たち、二回目が2019年9月の宇都宮海星女子学院高校(栃木県)の修学旅行生たちでした。その後は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止していました。

(事務局)