ニュース

札幌本部

2024.07.12

「宝賀寿子 版画と文展」始まる 16日まで

当会会員の版画家・宝賀寿子さん(農化、1973年卒)の個展、「版画と文展」が11日、札幌市中央区北1条西3丁目のマリヤ手芸店で始まりました。額装された大小の版画や、葉書大の版画などまで200点以上が展示・販売され、初日から多くの人が来場し、”宝賀ワールド”を堪能していました。16日まで。

宝賀さんは当会会員名簿の表紙、会報・会誌の挿絵なども積極的にご寄稿いただいており、その版画の独特のデザイン、個性ある文章をご存知の方々も多いと思います。

会場には、当会会誌に多く掲載されている農作物に関する版画と文章をはじめ、道内の農業や食文化、地誌と地形、鉄道、アイヌ民族の食と文化など幅広いテーマに関する絵や考察文、著作物などが展示されています。

【額装版画(写真左)や額装されていないシート状の版画(中央)など、全部で214点が展示されている
(それぞれ売り切れれば点数は減ります)】

作物の実だけでなく花、葉、茎などを細部にわたって写実的に描いた絵から、作物の成長過程を1枚の絵に納めたもの、栽培や食の歴史を掘り下げる中で宝賀さんに浮かんだイメージやエピソードをメルヘン調に描いたものなど、一点一点が異なる印象と物語性を持っていて、多くを観賞しても飽きない作品群です。

【干支をモチーフに描いた葉書大の版画を手にする宝賀さん。年賀状にする人も多いという】

画中の要素にすべて意味があると言っていいのですが、もし想像と理解が進まない場合は、宝賀さんのお時間が許す限り、宝賀さんに聞いてみるのも面白いかもしれません。作者はすべて答をお持ちだと思います。

作品群は、額装された版画48点(大小さまざま)をはじめ、画用紙大くらいの厚紙に印刷された版画、葉書大の版画などまで、全部で214点。すべてが販売されています。

また、宝賀さんの考察文や論文をまとめた資料、過去の出版物も展示(非売)。最新著作『宝賀寿子・版画と文 2024』の冊子=下の写真=は販売されています(税込1,100円)。

【展示会の作品が網羅されている冊子『宝賀寿子・版画と文 2024』】

展示会は16日までの連休を含む6日間、いずれも10時から18時まで(最終日だけ16:30まで)開催され、入場無料。多くの日は宝賀さんが会場にいらっしゃる予定です。

(事務局、写真も)