札幌本部 2021.12.31 「さっぽろ農学校サポーター」が始動 「さっぽろ農学校サポーター」の活動が11月、本格的に始まりました。このサポーター事業は、札幌農学同窓会のコロナ禍関連農学生緊急支援プロジェクトのバイト創出事業の一つで、現役の農学生(農学部学生と農学院院生)をバイト採用し、メディア拡充をはじめとするさまざまな同窓会の仕事をサポートしてもらうという事業です。 今年度初めてスタートしたこの事業では、今年9月にサポーターが公募され、応募した16名の全員が採用されました。10月の就任式・ガイダンスを経て、希望に基づいて分担やシフトを決めてきました。 【B班のHP改善論議を聴き、試作ページレイアウトを画面で見る母校情報担当理事の岩渕教授(奥左)と石塚教授(奥中央)、松井理事長(右)】 サポーターの主な活動内容は以下の3つです。 1.札幌農学校以来の「お宝」(歴史的資料)を発掘・活用する2.同窓会の電子メディア(HP、メーリングリストなど)を拡充する3.同窓会の紙メディア(会報、会誌、名簿、その他)を拡充する このうち1を担当するのがA1班(4人)とA2班(4人)、2をB班(5人)、3をC班(3人)が担当し、16人がそれぞれの専門に分かれて活動しています。 初回活動は11月12日(B班)、17日(A1班)、19日(C班)、20日(A2班)に行われました。A班では「お宝を探すための学内ツアーを行いたい」といった声が上がり、B班ではワークショップを行ない、札幌農学同窓会ホームページを分析し、より良くするために必要なことについて話し合いました。C班では紙メディアの拡充とともに新しい本を発行しようと議論を始めたところです。 【同窓会が所蔵する「植物画」のデータベース化に着手したA2班】 各班の具体的な目標(「当面のゴール」)は次の通りになっています。 A班:1年後までに「お宝」を多く発掘し、5つ以上を電子メディアもしくは紙メディアで発表すること。 B班:1年後までに同窓会員と現役学生の3000人以上が「フォロワー」になっていること。 C班:1年後までに会報会誌名簿以外に独自の出版物を1冊以上出すこと。 【同窓会と農学部が持つ「お宝」の一つ「同窓会報告」のデータベース化に着手したA1 班の後藤君と増田さん。右は松井理事長、左は出村相談役、手前左は櫻井特別講師、手前右は久田事務局長】 「お宝」は農学部の各学科図書室や研究室に眠る資料や学寮にある資料、以前発見された何点もの植物画など同窓会事務所に所蔵する資料類があります。北大は2026年に創基150年を迎え、記念の事業を準備していますが、1876年以来の150年のうち、最初の40年余は札幌農学校を中心に農学の部局しかありませんでした。その歴史を整理分析し、建学の精神を広めていく仕事は農学部と同窓会にしかできないのかも知れません。農学部校舎内の隅々に、まだまだ「お宝」が眠っている可能性が高く、A班はそれを発掘、発信していくプロジェクトに取り組んでいます。現在、A1班は明治20年以降の「同窓会報告」、A2班は明治前半以来、教材として使われていたと見られる多数の「植物画」の、それぞれデータベース化に着手しています。 【現在の同窓会ホームページの改善ワークショップで、問題点や課題についての、アイデアを付箋に書いてボードに貼るB班のメンバーたち】 【だんだん増えていくボード上の付箋】 また、コロナ禍の下、会ったり集まって歓談したりすることが容易ではないため、電子メディアの拡充が喫緊の課題になっています。そこで、現在のHPをより内容豊かに、より見やすく、より使いやすくし、同窓会を通じて、現役の学生、教員、社会や家庭で活動する卒業生がよりつながりやすくすることが求められています。そのプロジェクトにB班が取り組んでいます。すでにHPの新たなページレイアウトなどを描き、各種登録、電子決済、双方向の情報交換、動画掲載などの要素も検討しています。 【現在の同窓会ホームページの内容を抜本的に改善する具体的なページレイアウトを早速試作したサポーターB班のメンバーたち】 また、C班が取り組む紙メディアの拡充も非常に大事です。これまで発行を続けている会報、会誌、名簿を充実させるほか、同窓会独自の出版物のアイデアとして「さっぽろ農学校ブックレット」(仮称)を考えており、その内容として時計台サロンや中央区で行われている新渡戸稲造「連続講座」、農学院の講義である「リーダーシップ学総論」等が挙がっています。このほか、農学部や北大に関する単行本のアイデアも練っています。近く出版社と協議し、具体的な出版計画に着手する予定です。C班は12月発行の同窓会誌25号の校正作業にも参加、同号の「編集後記」にも感想などを書いています。 【事務所で同窓会員の名簿登録情報などを整理するサポーターの久野君】 各班のメンバーは随時、同窓会事務の臨時単発バイトにも入っており、同窓会誌の発送作業、会員名簿の整理作業などに汗を出しています。 (さっぽろ農学校リポーター二期生、環境科学院Ⅿ1、齋藤侑己=さいとう・ゆうま=、写真も)